「字が汚いので、数字の8と6の見分けがつかない」
「字が雑で、漢字のとめやはらいがきちんとかけず、テストで減点されてしまう」
「そもそも書くのが嫌いで、いつもかなや漢字の練習をさせるのに親子げんかになる」
↑こういったお悩みをよく見聞きします。
子どもさんの字が「汚い」ことで、悩んでいる保護者の方は本当に多いです。
わたし自身が字の汚い子でしたのでわかるのですが、
0か6か、1か7かをきちんとかき分けられなかったり、
書いているつもりでも漢字の部首がきちんとかけていなくて点をひかれたりで、 けっこう損をしました。
そもそも字の苦手感があるので、 字を書くのがいや、おっくうという気持ちがあるのも、 学習意欲をそぐ気がします。
不器用というか、指や手の力がうまくつかいこなせないタイプもいますし、
じっと座っていることや、字に対する感受性といったところで、 課題のある子どもさんもいるので、
たぶんいちがいには、同じ対応で、同じ成果というわけにはいかないでしょう。
ただ、わたしが自分の子ども二人や周囲のお友達をみて思うのは、
字を読むのは4歳くらいからでき始めるけれど、
鉛筆をしっかり持って書く、というのは、5-6歳まではまだ難しい感じがしていて、
小1からだんだんしっかりしてくることが多いな、という気がしています。
親が「字をきれいに書くのはすごく大事だ」と思って、子どもにも言い聞かせて、
低学年のころから 字の練習や書道の習い事を働きかけるのは、効果があるなと思うのです。
もちろん、もっと大きくなってから、大人になってからでも、 字をきれいにする練習はできるし、
自分にとって始めたいときがいい時だと思います。
実はわたしは悪筆で、悪筆のままなんですが(汗)、
子ども二人は、それぞれ、1年生、年長のときから書道を習わせて
最初から「自分は字を書くのが好き」「自分は字が上手」と思って 自信をもっています。
悪筆のお母さん も、字の上手な子を育てる ことができる、 そういう例もあるのです。
親が「子どもの字を上手にしてやりたい」と思うことが、 まずは大事なのだと思います。